とある公園で一人の青年が誰かを待っていた。

「突然俺を呼び出して何考えてんだマイルズの野郎は!?」
どうやら彼はマイルズという名の人物に呼び出されたらしい。

そして彼の前にマイルズは現れた。
「アンドレア、行くぞ。」
マイルズはアンドレアを連れ、どこかへ行った。

マイルズはアンドレアを空き家と思しき場所に連れて行くと突然殴る蹴るの暴行を始めた。

「てめえもう許さねえぞ!」
マイルズはアンドレアを壁に押さえつけながらひたすら殴る蹴るの暴行を加えると懐から取り出した刃物で執拗に刺し続けた。それだけに飽き足らずアンドレアの腹を切り開き、内臓を掴み取るとさらに頭部を殴りつけて刃物で刺した。

気が済んだのかマイルズは刃物をその場に捨てると空き家を出た。しかしマイルズは外に出た瞬間疲れたのか返り血を浴びたまま玄関の前で眠ってしまった。

その頃空き家の前を通っていたサニーは玄関前で血が付いた状態で寝ている青年に気づき、呼びかけると彼は目を覚ました。サニーは安堵すると彼はマイルズと名乗った。
しかしサニーには一つ気がかりなことがあった。

「なんで怪我もしてないのに血がついてるの?」
サニーの問いかけにマイルズは顔色が悪くなった。不審に思ったサニーは玄関の中から血の跡が続いてることと内部から血生臭い異臭がすることに気づき、内部を調査すると胴体を切り開かれ、頭部が刺されて内臓が付着した遺体が発見された。遺体の横には凶器の刃物が落ちており、遺体と刃物に残された指紋をDNA鑑定するとマイルズのものと一致し、マイルズの犯行と断定された。

「これは一体どういうことなのかな?」
サニーはマイルズに問いかけるが、マイルズは知らないとはぐらかした。それどころか

「てめえ勝手に家入るなんて住居侵入だろ!」
マイルズはサニーの行動を住居侵入と非難した。

「住居侵入って言うけどあんたも人のこと言えんよね?私は自警しながら刑事の仕事やってるんだから仕事を全うしたまでよ。」
サニーはそう言いながら警察手帳を見せた。マイルズは一瞬動揺するも強気な姿勢を崩さなかった。

「んなもんたまたま他の人と指紋が揃っただけだろ!!」
「いいえ、同じ指紋を持つ人がいるなんてありえないわ!いい加減観念しなさい!!」
マイルズは次第に追いつめられるが、それでもはぐらかそうとした。

「遺体の状況を見るとあなたはアンドレアに強い恨みがあって一方的に殴る蹴るの暴行を加えた挙句持参した刃物で思いっきり刺した。それでも恨みが晴れなかったあなたは胴体を切り開いて内臓を掴み取るとそれを手に頭部を殴りつけて更に刺し続けた。ここまでやるからには相当な恨みがあったようね。」
完全に追い込まれたマイルズは遂に一部始終を明かした。

「あいつはSNSで知って同じ作品のファン同士だった。それに同じ街の住人として親近感があった。けどその作品の主題歌に俺の好きなアーティストが起用されると発表された時奴はそのアーティストの起用に文句言った挙句にボロクソに中傷しやがったんだ。奴のせいでアンチになりかけたがそれでも俺は実際に流れ始めると態度も変わると信じてたんだよ。けど流れ出してからバッシングは更に酷くなって作品を見るたびに奴を思い出すようになって我慢できなくなった俺は文句を言ったら逆上してアーティストのファンまでこき下ろしたり暴言を吐きやがったんだ。あいつのせいで俺はその作品が嫌いになって見なくなったんだよ。そこで俺は決意したんだ。俺の好きなアーティストを中傷して作品嫌いに追い込んだあいつに復讐するためにSNSで呼び出し、復讐したのさ。」

淡々と語る中警察官が現れ、サニーはマイルズの身柄を警察に引き渡した。ネット上、特にSNSのトラブルは時として思いもよらぬ大事件に発展することもあり、社会問題となっている。トラブルを回避するには互いのことをしっかりと考えながら利用するのが望ましいだろう。

終わり

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